*世界の食卓から(第16回):乳・乳製品小ネタ集2
前回、「乳脂肪が1%と2%の牛乳は何のためにあるのか?」という私の問いに対し、お便りを頂いた。「コーヒーを飲む時などに使う」のだそうだ。そういえば、日本ではポーションタイプのコーヒー用のクリームやフレッシュはあるけれど、ポーションタイプの牛乳はない。カナダ、アメリカではコーヒーショップに行くとポーションタイプの牛乳があった。
ところで皆さん、生クリーム、コーヒー用クリーム、コーヒーフレッシュの違いを御存知だろうか?
ホイップ用クリーム |
乳脂肪45%以上 |
コーヒー用クリーム |
乳脂肪20〜35% |
コーヒーフレッシュ |
植物性 |
乳製品が高価だったので考え出された、クリームの代用品がフレッシュ。しかし、最近ではコーヒーに入れる、白い、ミルクのようなものを「フレッシュ」という傾向にある。しかも、「フレッシュ」という呼び方をするのは関西だけらしい。
コーヒークリームを購入する際には、ぜひ、原材料を確かめることをお勧めしたい。
・アイスクリーム
種類も豊富で、値段も安く、量もかなり多い。バケツのような入れ物に、3リットルか、4リットル入っている物もあったように思う。これはさすがに購入したことがないので、さだかではない。カナダで私はいつも、一番小さい1リットル入りを買っていた。但し、一人暮らしで1リットルのアイスクリームはなかなか食べ切れないだけでなく、冷凍庫のスペースもかなり取られるので、たまにしか買えなかった。
街中のアイスクリームスタンドでは、いろんな種類のアイスクリームがカラフルに並べられていた。試食してから注文できるのは嬉しい。日本も試食、頼めばできるんでしょうか?
カラフルと言えば、メキシコのサーティーワンのスイカアイスの色には絶句・・・。大きい入れ物にまさに半分に切ったスイカが・・・。周りは緑で中は真っ赤。チョコチップのような種が入っていた。
私のお気に入りはメイプルアイスクリーム。日本では食べられない一品。カナダ旅行の際にはお試し下さい。
・クリーム
北米では、(もちろん、全員ではありませんが)夏には、冷蔵庫から、上記のようなバケツに入ったアイスクリームを取りだし、食べる。冬にはホットチョコレートに生クリームをたっぷりのせ、食べる。いや、正確にはホイップクリームだ。海外で生クリームを買ったことがないのでどれくらいの量で、売っているのかはわからないが、カナダのほとんどの家庭にあると言っても過言ではないのが、「ホイップボンベ」。そういう名称ではないと思うが、カセットコンロのガスボンベのような物の上の部分を押すと、プシュー、っとホイップクリームが出てくる。初めに見た時は、言葉もなかった・・・。これ、食べても大丈夫なんですか?と聞きそうになった。結構な勢いで出てくるので、ちょっと乗せることは難しい。ということで、ホットチョコレートの上は、あっという間に、ソフトクリーム状態のホイップが乗せられる。
牛乳の乳脂肪量を考える前に、あの、ホイップクリームからの油脂摂取量を考えた方が、よっぽど効果がありそうである。
あ。でも、この製品のホイップクリームは多分、植物性なので、この「乳・乳製品小ネタ集」の欄には不適切だったかもしれない。
・ヨーグルト
日本でも最近は様々な種類のヨーグルトが売られている。日本にあって、カナダで見かけなかったのは「プレーンヨーグルト」。多分売っていたのだろうが、私がたまたまみかけなかったのか、売り場に置いていなかったのか。ちなみにヨーロッパでは売っていた。
海外には日本より多くの種類のヨーグルトが売られている。スーパーの販売スペースも日本より大きい。
スイカヨーグルトには少しびっくりしたが、日本でもこれは販売されている形跡がある。シャクシャクとしたスイカの歯ざわりがあり、思ったよりおいしかった。(あくまで、「思ったより」だが)。
チェリーヨーグルトの色にもびっくりしたが、味はまあ、悪くなかった。
ギリシャでびっくりしたのが「麦入りヨーグルト」。これは麦が入っているなんて知らなかったのでビックリした。なぜ?と思いパッケージを見るとちゃんと麦の絵が描いてあった。果物の引き立て役として描かれていると思っており、よく見ていなかった。まさか入っているとは思っていなかったが、これも朝食と考えれば、考えられなくもない。(小麦か大麦かは不明)。
一番、ビックリしたのは「モカヨーグルト」である。これは宿の朝食にあったので、よく見ないで(チョコ味だと思っていた)食べると、なんとも表現できない味だった。コーヒーが腐っている…。ドロドロの酸っぱいコーヒー…。「あれは腐っていたのだ!」、と思い、再びトライしたが、味はやはり「腐ったコーヒー牛乳」だった。
以上。乳・乳製品小ネタ集でした。
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