*世界の食卓から(第15回):乳・乳製品小ネタ集1
欧米では乳製品の摂取はかなり多い。
上の表を分かりやすくすると、一人一日当たりの摂取量は
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デンマーク |
アメリカ |
日本 |
牛乳 |
366.8g |
254.2g |
106.0g |
ヨーグルト |
49.6g |
53.2g |
20.8g |
チーズ |
49.0g |
38.9g |
4.4g |
となっており、日本人は乳製品の摂取が極端に少ないことがわかる。
当然、需要が多いということは、スーパーでの売り場も大きく、種類も豊富である。
では、少し、売り場を覗いてみましょう。
・牛乳
カナダにはいろんな牛乳が売っている。最近は健康ブームも手伝い、豆乳も売っている。いや、いろんな、とはそんな意味ではない。乳脂肪が1%、2%、3%、無脂肪の4種類の牛乳が売っているのだ。日本でも無脂肪と成分無調整のものは売っているが、1%と2%は何のために売っているのか。「脂肪」という響きに敏感になっている国民性が伺える。そんな所で少々脂肪の摂取を控えたからといって、もっと他に問題があるのでは?と思うのだが、「少しでもましじゃない?」という考えらしい。しかも一番乳脂肪分の高い3%のものでさえ、日本のいわゆる普通の牛乳(乳脂肪分約3.6%)よりも脂肪分が少ないため、味が薄い。そして、なぜか賞味期限が3週間くらいある。あれは果たして牛乳なのか?もしかして、なにかで薄めているのか?当たり前だが、ロングライフミルクではない。容量はスーパーで売っている最大のもので4リットル。2リットルと4リットルのものはポリ容器に入っていた。牛乳好きの私は当然3週間で4リットルくらい飲んでいた。牛乳を買った日は他に何も買えなかったのは言うまでもない。
・チーズ
チーズといえば、スイス!スイスに行った時はスイス人の友人の家に泊めてもらい、暫し、スイス人の生活を味あわせてもらった。朝食時には何種類ものチーズが食卓に並んでいた。(それが普通だそうだ。別に私が泊まっていたからというわけではない。)。最近では日本でも各国のチーズが輸入されているので、特に珍しいものはなかった。でも、スイスに来たらチーズフォンデュが食べたい!ということで、「何か食べたい物ある?」と言ってくれた彼女に「チーズフォンデュ!!」と張り切って言った。すると、「夏は食べないのよ。」の一言で終わってしまった。食べたかった…。
北欧を旅行していた時、常に持ち歩いていたのが、クリームチーズ。種類が豊富でおいしかった。ハーブ入りのチーズも売っていたが、私のお気に入りはパイン入りだった。クリームチーズがあれば、どんなスーパーの安いパンでもおいしく食べられた。しかも、マーガリンやバターのように溶けないし、容量も少なく、値段も安い。パンにクリームチーズとトマトを乗せれば、あっという間においしい食事の出来上がり!その時の値段の感覚が未だにあるので、あの輸入されたチーズの値段の高さに買う気が全く起きない。
日本でももっと手ごろな価格で、チーズが買える日が来ることを待ち望んでいる。
次回は、ヨーグルトとアイスクリームの売り場を覗いてみましょう!
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